≪ 2017 05   - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 -  2017 07 ≫
*admin*entry*file*plugin

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


『Criss×Cross(前編)』(2/2) 

 バリーの予測したタイミングで、見事に『月歌』は山賊に襲撃された。
 正確には襲撃を回避した、と表現した方が正しい。
 放たれたのは魔法ではなく物理的な無数の矢。
 矢の特徴を鑑みれば、これは恐らくクロスボウに使用されるものだろう。

「さ、山賊かっ……!」

 襲撃に際してコヨーテに力尽くで地面に伏せさせられたエドガーは尻餅をついたまま狼狽している様子だ。
 山賊が見張っていた事や襲撃への対策を練っていた事、そしてより回避しやすいよう襲撃を操作した事などは何一つ伝えていないのだから無理もない。

 バリーが行ったのは、襲撃の意思のある相手にのみ通用する『挑発』だった。
 具体的には、数ヶ月前にトマックという村で知り合った魔術師より譲り受けた【識者の棒杖】という魔術の道具マジックアイテムによる【魔力感知】の網を張り巡らせたのだ。
 こうしておけば相手に魔術師が控えている場合にのみ、『お見通しだ』というメッセージを届けられる。
 もし魔術師がいなければまた別の方法を試すとは言っていたが、どうやら見事に的中したらしい。

 あとは先ほどの言葉通りだ。
 【魔力感知】の術式を扱える魔術師がいる事をアピールし、万が一の特殊な術式への牽制とした。
 同時に感知の網によりわずかな魔力の流出、すなわち奇襲に際して【魔法の矢】や【眠りの雲】の封じたのだ。

「俺たちゃ泣く子も黙る『龍舞団』! 命が惜しけりゃ身包み全部置いていきな!」

 奇襲が失敗した事で焦っているのか、山賊の一団が姿を現した。
 その中心でやけに下っ端っぽい一人が馬鹿笑いしながら何事かを叫んでいる。

「バカモン、身包み置いて逃げられては困るんじゃ!」

 脇から灰色の髭を生やした老人が拳骨による手厳しいツッコミを入れた。
 そして『月歌』に向き直り、

「殺しはせん……が、身柄を拘束させてもらうぞ」

「あン? いまいち狙いの分かんねぇ奴らだな」

「――射てッ!」

 会戦の合図は一瞬だった。
 老山賊を除く七人が構える七つのクロスボウが『月歌』とエドガーへと向けられ、問答無用とばかりに矢が射出される。
 先の会話は矢を装填する為の時間稼ぎだったのかもしれない。

「――《主よ、護り給え》」

 仮にあれが時間稼ぎだったとしたら、それはルナにとってもそうだ。
 
 淡い光が一行を柔く包み込んだ。
 薄っすらとした透明の膜がそれぞれを包み、鋭利な鏃をわずかに逸らす。
 【聖霊の盾】と呼ばれる、聖北の誇る防御の秘蹟だ。
 七本の矢は全て避けられるかミリアやコヨーテによって叩き落された。

「何ッ――ぎゃっ!?」

 山賊たちの驚愕の声は、痛みによる驚愕の声に取って代わった。
 一体いつ射られたのか八人全ての身体に一本ずつ矢が突き立っている。

「あちゃあ、やっぱり速さを大切にすると狙いが雑になるねー」

 やれやれと頭を振るのは『月歌』の狩人、チコである。
 【夕立】と呼ばれるその射法は、複数を相手取る際に最も力を発揮する。
 近頃、新たな技の習得に向けて鍛錬を積んでいるチコはめきめきと弓の腕を上げている。

「ぬっ、くっ……おのれ、《眠りをもたらす白雲よ》……」

 腹に矢を受けた老山賊は不屈の闘志で杖を構え、呪文を紡ぐ。
 敵味方を問わず、幾度も聞いてきたその術式は【眠りの雲】だろう。
 しかし、彼の術式は完成しない。

 やけに小気味いい軽い音と共に、老山賊の持つ杖が三分割された。
 老山賊が掌に握っていたわずかな部分を残し、杖は切り落とされている。
 一瞬でこのような芸当をやってのけたミリアは口角を上げて笑っていた。
 彼女なりの挑発か、あるいは『呪文破りスペルブラスト』のつもりだったのか。

 老山賊にとって信頼のおける前衛がいなかった事が勝敗を分けた。
 普段ならクロスボウによって足止めしているはずの仲間は、半数がチコの矢を受けて倒れ、残りの半数もコヨーテの【レーヴァティン】の腹で叩きのめされている。

「《眠りをもたらす白雲よ、抱いて沈め微睡まどろみの底に》……」

 止めとばかりに、バリーは呪文を紡ぐ。
 不倒のコヨーテに疾風の如きミリアという二人の前衛に守られ、対集団戦におけるセオリーを守ってこそ、魔術師の本領が発揮される。
 彼は暗にこう言っていた。

 ――【眠りの雲】はこう紡ぐんだぜ。



「……しかし『龍舞団』なんて名乗ってカッコつけてた割には大した事なかったねぇ、拍子抜けだよ」

「どうして伝説の傭兵団の名前を山賊が名乗ってんのか、どうして俺たちを殺さずに拘束しようとしたのか、興味はあるが……ちとやりすぎたか」

 バリーらの目の前には死屍累々……とはいかずとも十分に叩きのめされた山賊たちがのびていた。
 それというのも、コヨーテとミリアが手分けして一人ひとりの意識を刈り取っていった故であり、リーダー格の老山賊は【眠りの雲】によりふらつき倒れたところで後頭部をしたたか打ち付けて気絶している。
 これでは事情を聞くにも聞けない。

 かといって傍迷惑な山賊を放っておくわけにもいかず、適当な蔦や布で山賊たちを後ろ手で縛る。
 矢傷や打撲傷は聖北の秘蹟で癒してやる義理もないので、化膿しない程度に手当してやった。
 この山道はアレリウス領内なので直接アレリウスの自警団にでも話を通せばいいだろう。

 いや、麓の村で聞いた話によれば数日中には領主から依頼された冒険者が山賊退治に来るのではなかったか。
 となれば通報したところで突っ返される可能性が高く、報酬が出る可能性は限りなく低いだろう。
 いっそここに放置して、あとから来る冒険者たちに任せてしまうのが上策ではなかろうか。

「こんなもんでいいだろ」

「なにそれ」

「こいつらの身分証ってところか」

 バリーも似たような考えをしていたらしく、適当な木の皮にペンで『私たちは山賊です』と書いて、蔦で老山賊の胴に巻きつけた。
 こうしておけば確信を持てないにしても怪しむだろう。
 一応、山賊の証明になるかどうかはあとから来る冒険者次第だが、彼らの傍には簡単に破壊したクロスボウと三分割された杖の残骸を置いていく。
 ちなみに矢に塗っていたのだろう麻痺毒が詰められた小瓶は全員分を集めて離れた場所に埋めた。

「それじゃ出発しよう。待たせて済まなかったなエドガーさん」

「いや、君たちのその行動が俺のような非力な商人たちの安全に役立つのだと思えば厭わんよ」

 ありがたい言葉だ。
 山賊の襲撃を完璧な形で封じた事で信頼を勝ち得たらしい。

 それからはゆったりと山道を進んでいった。
 もうすっかり峠は越したようで、降りるに従って道もなだらかになっていく。
 エドガーの言によればここを降りきってしまえばアレリウスはすぐ目と鼻の先らしい。

 しばらく進んだところで鬱蒼とした森を抜け、視界が広がった。
 ようやく余裕ができたところで、レンツォは『それにしても』と話を切り出した。

「昨日の山賊はどうして僕たちの身柄を拘束するとか言ってたんだろうね?」

「生け捕りにするメリット、となれば奴隷にして売り飛ばす、とか?」

「それはないだろうな。
 奴隷売買に手を染めているなら山麓の村で誘拐事件か神隠しかが起きているはずだ。
 少なくともあの村でそんな事件が起きていた様子はなかった」

「田舎少女より都会少女が良かったんじゃない?」

「やめてくださいよ、背筋が寒くなります」

「じゃあ田舎少年より都会少年がよかったとか?」

「やめろよ、背筋が凍る。真面目な話だぞ」

 ある程度みんなも疑問に思っていたのだろう。
 次々に仮定が飛び出した。
 一部馬鹿馬鹿しい話も混じっていたが。

「それについてだが、俺も意見を述べてもいいか?」

 意外にもエドガーも会話に参加してきた。
 適当にどうぞどうぞと譲ると、気恥ずかしそうに咳払いしてから口を開く。
 商人視点からの新たな切り口に期待したいところだ。

「まず見ての通り、俺の持っている商売道具は荷馬一頭に積める程度。
 それに加えて護衛までついている。
 俺が山賊だとしたら、見入りは少なく危険は大きいと判断し、襲撃はしないと思う。
 そして道中ですれ違った、山賊に襲われながら実質的な被害を受けなかった商人を思い出して欲しい。
 

「……もしかして奴らは『冒険者』を生け捕りにしようとしていたのかもしれないな」

「そんな、山賊が冒険者を捕まえて何のメリットがあるのよ」

「怨恨か八つ当たりか……まぁそんなもんは何でもいい。
 ともかく、山賊の目的が俺たちなら帰りも襲ってくる可能性があるぜ」

「なんで? 退治したじゃん」

「冒険者を狙う以上、たった一桁人数で組織してると決め付けるのは早計だ。
 もしかしたらもっとでかいグループが控えてるのかもしれねぇ。
 そう考えると油断なんかしてらんねぇだろ」

「面倒だな……領主の雇った冒険者が間に合ってくれればいいが」

 仮に冒険者が山賊退治に乗り込んだとして返り討ちにあってしまってはどうしようもない。
 ついでにその冒険者が手練である事も願っておく。


 一昼夜を経て、一行はアレリウスの門をくぐった。
 繁栄とまではいかずとも、それなりに活気に満ちている。
 脅威への警戒から解放されたレンツォは長い長いため息をついた。

「いや本当に感謝しているよ。
 こんなに早く、安全に辿り着けたのは君たちのお陰だ」

 エドガーは「君たちの働きには見合わないかもしれないが」と前置いて、銀貨の詰まった袋をコヨーテに手渡した。
 すぐにレンツォが中身を改め、約束通りの一〇〇〇枚を確認する。

「もしかしたら今後また何らかの形でリューンに依頼を出す事になるかもしれないが、その時も君たちにお願いしていいだろうか?」

「大歓迎だ。何かあったら『大いなる日輪亭』の『月歌を紡ぐ者たち』を頼ってくれ」

「実に頼もしいよ。……では、失礼する」

 エドガーはすぐに仕事に向かうらしい。
 その後姿を見送ってから、『月歌』は適当なレストランで昼食を摂る事にした。
 アレリウスでは冒険者の活動が禁じられているため、レストランといっても『酒場になりきれなかった冒険者の宿』といった佇まいの店だ。

「ああ、何となく『宿の料理』って感じだな」

 ラム肉の香草ソース添えを口にしたコヨーテの感想だった。
 山が近い事もあって香草の種類は大したものだったが、珍しいスパイスは意外にも少ない。
 とはいえ、それに文句をつけたのはチコだけだったが。

「ところで、これからすぐにリューンに戻るか?」

「時間があれば、私はちょっと観光していきたいと思っていますが……」

「いいんじゃないか?
 いくらなんでも観光目的の冒険者を咎めたりしないだろ、たぶん」

「まぁのんびりやろうよ、一仕事終わったんだし。
 あ、コヨーテそれ一口ちょうだい」

 にゅっと伸びたレンツォの手が、バシンバシンと叩かれた。
 コヨーテからは軽く、隣のルナからは割と本気で。

「断る」

「お行儀が悪いですよ」

 どうやらコヨーテはラム肉の香草ソース添えが気に入ったようだ。



「そこの冒険者の方、ファッション性にも実用性にも富むウチの商品はいかがですか~?」

 レストランを出て、ぶらぶらと観光に興じていた『月歌』は露天商に呼び止められた。
 普段だったら適当に手を振って立ち去るところだが、最初の一言が気になって思わず聞き返した。

「冒険者相手に商売してていいのか?」

「全然平気だよ。
 冒険者がこの街に出入りする事自体は何もお咎めないからね。
 観光だって『冒険者の活動』とは言わないだろう?」

 露天商は「もっとも、冒険者向けの品を自由に商売できないのは面倒だね」と言って人当たりのよさそうな笑みを浮かべた。
 ふと、ここで一つ疑問が沸いて出る。

 先ほどから道行く人々がこちらへ好奇の視線を向けている事に気がついていた。
 冒険者の活動が禁止されている街での冒険者は珍しいのだろうが、それでも嫌悪の視線とはいかない感じだ。
 街の住人は冒険者を嫌っているのではなさそう、というのが率直な感想だった。

「なぁ店主、どうして領主は冒険者を排斥したんだ?」

「何でも街の秩序を乱すごろつきだから、とか言ってたらしいけど。
 そりゃいくらなんでも偏見のし過ぎだよねぇ。
 確かに一部、そういうヤツらが『冒険者』を名乗ってるのは見た事があるけどさ。
 そんなごく一部のために全体が悪く見られるのは堪ったもんじゃないよねぇ」

「ごろつき、ね……確かに間違っちゃいないかもだけど、失礼な話だね。
 冒険者は排斥するけど山賊は許容するってのは訳わかんないよ、まったく」

「そうそう、あいつらのせいでリューンに行くのに三倍も時間が掛かるし経費も掛かる。
 領主様ときたらすぐに退治してくれると思ったら全然だしさ。
 みんな口には出してないけど、今回の件は相当参ったと思うよ。
 ロナルド様だって、たぶんその内の一人さ」

「……誰だ?」

 露天商はあっと思い直すと、「悪い、外の人だったな」と謝ってくる。
 街の内部の人間と話すのに慣れ過ぎていたのだろう。

「ロナルド様は領主様の息子さんだよ。
 容姿端麗で頭脳明晰、領民からは領主様より人気が高かったって。
 前々から領主様とは不仲だったけど、例の冒険者排斥令が出てからついに家を飛び出したんだ。
 ま、本当はリューンに留学してる妹のレネー様が恋しくなって出て行ったんじゃないかと睨んでるけどね」

「妹がいるのか」

「そうそう、レネー様は母親に似て器量のいい娘なんだ。
 母親に似ているせいか、ロナルド様はレネー様を大変可愛がっておられたそうだよ。
 ……まぁ、そのせいかレネー様は顔はいいけど性格ブスになったとかなんとか。
 領主様がレネー様を留学させたのは性格を直すためだとも、事実上の勘当とも言われているんだ」

 なんとも噂に困らない一族だ。
 そんな他愛もない世間話をしていると、視界の隅に白銀の鎧に身を固めた兵士を数人見かけた。
 どうやら彼らはこちらへ向かっているらしく、案の定声をかけられた。

「そこの冒険者たち、この街に来た目的は何だ」

 質問というより尋問のような口調で、兵士は言う。
 コヨーテは内心で厄介だと思いつつも、包み隠さず事情を話した。

「そうか、この街を拠点に活動するつもりはないようだな。
 だが今この街では仕事中以外の冒険者を宿やそれに準ずる建物に宿泊させる事が禁じられている。
 無論、野宿も許可されていない。
 つまり依頼主のいない冒険者はこの街では一夜を明かせないのだ」

「……そんなに厳しいのですか」

 唖然として、ルナは呟くように言った。
 こんなに強硬な姿勢だとは思っていなかったのだ。
 アレリウスにも聖北教会はあるだろうが、もし冒険者であり聖北教徒であるルナが訪ねた場合、冒険者排斥令に引っかかるのだろうか。

「何も観光目的の者まで締め出す必要はないと個人的には思うのだが、命令だからな。
 規律違反で留置所にブチ込まれたくなかったら早めに街から出たほうがいい」

 兵士は「くれぐれも揉め事は起こさないように」と釘を刺して去って行った。

「参ったな。宿を取る事すら禁止されているとは思わなかった」

「この調子じゃ街を見て回る時間はなさそうだな。
 さっさと準備して街を出ようぜ。
 ……で、あんたは何をやってんだ?」

「いや、ハハハ……」

 バリーの視線の先には外套のフードを目深に被って幾つかの商品を抱え込んでいる、先ほどの露天商の姿があった。
 愛想笑いを浮かべつつ、露天商は商品を丁寧に降ろした。

「アッシはあの兵士さんが苦手でしてね……
 職務熱心なのは結構な事だけど、これじゃ――」

「悪い事もできない、って? どれどれ」

 レンツォがあとを引き継ぐように言うと、露天商は苦笑いを重ねた。
 意地の悪い笑みを浮かべ、すぐにレンツォは元の位置に戻された商品を鑑定する。

 ここは露天商であって闇市ではない。
 違法な物品を扱うには少々明るすぎるが、それでもまったくない訳でもない。
 抱えていた幾つかはカモフラージュの為だったのだろう、本命はたった一つの薬瓶だった。
 ラベルには店主の字で『完治の薬』と記されている。

「なるほどね、の横流しかい?」

「人聞きの悪い。それは偶然拾ったもんですよ旦那ぁ」

「いくら?」

「そちらは――」

 この後、露天商とレンツォによる一世一代の手に汗握る値下げ交渉の舌戦が繰り広げられた。
 押しては引き、引いては押され。
 巧みな話術を操る露天商に、はたしてレンツォは太刀打ちできるのか?
 結果は次章で!



 峠を越えた。

「……何もなかったな」

「そだね、尾行も監視もまったくなし。気味悪いくらいだね」

 気力なくレンツォは答える。
 どうやらさっきの舌戦で戦果を挙げられなかったのが効いたのだろう。
 彼の言うには清々しいほどの敗北だったらしいのだが、それでもかなりショックだったのだろう。
 
「ともかく、何も無かったのならいい事じゃないですか。
 しばらくはなだらかな道のりですし、ゆっくり行きましょう。
 日暮れ前には麓の村に着けるでしょう」

 はたしてその通り、黄昏時に村に辿り着いた。
 往路は重い荷物を馬車に相乗りさせていたので復路は時間がかかるかと思われたが、山賊から襲われる危険がなくなった事で足取りが軽くなっていたらしい。
 村に入ってすぐ、村長と思しき老人と鉢合わせた。

「これはこれはいつぞやの方、よくぞご無事で……
 山賊には襲われませんでしたか?」

「襲われたけど返り討ちにしたわよ」

「おお、やはりリューンの冒険者はお強いですな。
 実はあなた方が発たれた翌日、領主様に雇われた冒険者が山賊退治にやってきましてな。
 見事に山賊どもを退治して下さったのですよ、いやはや素晴らしい事で」

 どうやら本当に山賊は退治されてしまっているらしい。
 懸念していた、冒険者が退治に失敗するという事態にはならなかったようだ。
 結局は往路での山賊との戦いは無駄だったのかもしれない。

 それから村で食糧等の補給を行ったのだが、どこへ行っても山賊を退治した冒険者の話題で持ちきりだった。
 冒険者はかなり若くて子供もいただとか、一人が足を折ってしまっただとか、多種多様な感想を交えて話を聞かされた。

 それらを適当に聞き流しながら往路と同じく物資を補給して、『月歌』はリューンへ向かう街道を進んでいく。



【あとがき】
今回のシナリオはほしみさんの「Criss×Cross(前編)」です。
二部構成なのでセットで真価を発揮するシナリオですが、前編単体だけでもサクッとプレイできるシナリオです。
前編でのさりげない伏線が後編で一気に回収されます。
ネタばれになるので色々と伏せておきますが、後編の会話が特にお気に入りで、筆者は新規パーティを組んで対象レベルになったら必ずやるシナリオとなっています。

序盤の宿名羅列シーン、ほとんどをリプレイ宿に変えてしまいました!
といっても筆者が全てのリプレイを把握している訳ではないので、あくまで筆者の知る中で、です。
使わせていただいた宿名の詳細は下のほうの著作権情報に記載しています。
アウトだったらすぐに記述を削除しますのでお伝えください。

今回、露天商さんから【完治の薬】を購入しておきました。
後編への伏線としつつ、使わなかったら使わなかったで問題ないのでとりあえずといった形です。

一応、今回でサードパーティ『陽光を求める者たち』のメンバー全員の名前が出ました。
兎にも角にも濃い面々が揃っています。
自称正義の味方、冷酷アサシン、暴言シスター、魔法少女、元山賊の用心棒、元山賊頭領。
こいつら本当に冒険者か……?


☆今回の功労者☆
ミリア。速攻で魔術師を封じてくれました。

報酬:
1000sp

購入:
【完治の薬】-1000sp

銀貨袋の中身→6602sp


≪著作権情報≫
今回プレイしたシナリオ
今回プレイしたシナリオ
『Criss×Cross(前編)』(ほしみ様)

今回使用させて頂いた固有名詞
『カンタペルメ』(出典:『劇団カンタペルメ』 作者:柚子様)
『狼の隠れ家』(出典:『宿屋≪狼の隠れ家≫へようこそ!』 作者:Leeffes様)
『小さき希望亭』(出典:『Y字の交差路』 作者:Y2つ様)
『星の道標』(出典:『宿屋【星の道標】』 作者:環菜様)
『風の旅路亭』(出典:『Vento di Levante(※閉鎖)』 作者:Mart様)
『くもつ亭』(出典:『くもつ亭(´ω`)日記』 作者:くもつ様)
『瞬く星屑亭』(出典:『とある古びた手記 』 作者:ベルント様)
『運命の双六亭』(出典:『ゆずぽんブログ』 作者:柚子様)
『帝國の導き亭』(出典:『帝國の導き亭』 作者:オサールでござ~る様)

当リプレイはGroupAsk製作のフリーソフト『Card Wirth』を基に周摩が製作したリプレイ小説です。
著作権はそれぞれのシナリオの製作者様にあります。
また小説内で用いられたスキル、アイテム、キャスト、召喚獣等は、それぞれの製作者様にあります。
スポンサーサイト


この記事へのコメント

この記事へコメントする














(△お好みの文字サイズになるまでクリックしてください)

周摩

Author:周摩
しがないリプレイ書きのブログです。

Info.
当ブログはリンクフリーです。報告は不要ですが、あれば相互リンクさせていただきたいと思います。

周摩のシナリオはこちらへどうぞ。

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。